これだから業者オークションは怖い。オークション出品車の闇。

みなさま、こんにちは。

今日の話題は車屋さんなら、分かる分かる!

と共感していただけると思うのですが、そうでない方にはこんなことがあるんだと驚きだと思います”(-“”-)”

中古車屋さんが車を仕入れてくるとき、そのルートが主に3つあります。

・自動車のオーナー様より直接買い付ける買取

・車を販売したときに買い取る下取り

・オークションサービスを通じた落札仕入れ

今日のお話はこの中のオークション仕入れについてです。

皆様が想像されるオークションとはどのようなものでしょうか?

・欲しい車が業者価格で安く購入できる魔法のシステム

・鑑定書が付いて出元の保証された安心な車

・売り手と買い手で賑わう市場のようなもの

こんなイメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、僕ら業者からすればオークションは慎重に見極めて仕入れをしないといけない詐欺師たちの入り込んでいる魔窟です。(ちょっと大げさでしょうか...)

その理由は悪質な出品者、悪質な転売屋が紛れ込んでいるからです。

もちろん、まともな出品店、上質な中古車だってたくさんあります。

ただし、そこに紛れ込んでくる粗悪車に気を付けないととんでもなく痛い目にあいます。

具体的な事例で言いますと、

・事故車を落札して、適当な修理をして出品する(重大なダメージがそのままだったりしてまともに乗れない)

・エンジンに異音のでている車を落札、固めのオイルを入れて異音を一時的に消して出品する

・少し走らせないと分からないエンジンやミッションの重大な不具合を隠して出品(オークション会場では試乗出来ない。)

・重大な故障エラーを一時的にコンピューター消去して出品 (プリウスのHVバッテリーエラーを一時消去したり)

・事故車を落札して、分かりづらくなる加工をしてから違うオークション会場へ無事故車として出品

こういった粗悪車を避けるために、仕入れ側をしては落札する会場やコーナーを選んだり、下見をしたりします。

それでも年に1度くらいはやられた!

ということがあるので、100%防ぐのは難しいところです。

お客様からの買取や下取りでも騙されることはあるので、やはり見る目(お客様も車も)を養ったり、経験を積んで勘を働かせるしかありません。

ちなみにですが、僕が今までお客様に騙されてしまったケースは

・買い取ってから走行管理システムにかけたらメーター戻しがされているお車だった(後日減額させていただきました。)

・事故車なのに絶対に事故をしていないと言い張るワンオーナーのお客様(買い取っていないので騙されていないですが)

・買取後すぐにHVバッテリーが点灯したプリウス。(あとから記録簿の中に中古交換履歴があるのを発見。タイミング的にHVバッテリーがダメになったことを知っていて、エラー表示だけ消して売りに出したと思われる。)

商売をしていれば絶対に安心なんてことはないのですが、お客様により良い中古車を販売するため、僕らもお客様もトラブルに巻き込まれないためにしっかりと下見、仕入れをして頑張っていきたいと思います!

それではまた!